2025年4月のえほんを紹介します
= 年少 =
『おやつですよー』
小野寺 悦子 : 文 植垣 歩子 : 絵
こねこのお母さんがおやつのホットケーキを焼いて、「おやつですよー」と外で遊ぶ6匹のこねこを呼びました。するとこねこたちの後ろから、こうまと、こうまのしっぽのさきっちょにはありが・・・!こねこのお母さんは、こうまとありの分のホットケーキも作ろうと、こねこたちにお手伝いをお願いし、みんなで大急ぎで作ります。
さぁ出来上がり!テーブルに着いて、楽しいおやつの時間の始まりです!まずは6匹のこねこたちの名前。『くすくす』『にこにこ』『ふっふふ』『にやにや』『ほっほほ』『にっこり』…と擬態語になっていて、『笑う』だけでもこんなにたくさん!笑うってみんなが楽しくなりますよね。すみれぐみも、みんなで笑い合えるクラスにしましょうね!そして、お手伝いをしたいこねこたちのように、子どもたちの『やってみたい』という気持ちを大切にしていきたいと思います★
= 年中 =
『せっしゃは にんじゃ』
北村 人 : さく
カラフルな忍者たちが巻物をくわえて大変身!『真っ黒忍者は黒のペンギンじゃ。』,『茶色い忍者は…?』,『オレンジ忍者は…??』,『きんぴか忍者は…???』みんな上手にドロン!
おや?達人の赤忍者だけ変身できない模様…一体何が原因なのでしょうか???…気を取り直して『分身の術!』…あらら、忍者が百人じゃ!!『忍者(にんじゃ)』という言葉の韻を踏んで、小気味よく且つダイナミックに進んでいくこのお話。作者の北村人さんはラップミュージックが好きで、かつてご自身でもグループを組んで活動していたことがあるのだそうです。また、『せっしゃ』,『へんしんじゃ』,『さらばじゃ』など、現代では聞き慣れない言葉もたくさん出てきて、世界が広がって面白いですね。ぜひ、お子さんと一緒に声に出して読み、韻を踏んだ言葉のリズムを楽しんでください★
= 年長 =
『バルバルさん もりへいく』
乾 栄里子 : 文 西村 敏雄 : 絵
バルバルさんの床屋さんには、毎日たくさんのお客さんが来ます。
ある日、アルパカのお客さんが来て、「ぼくのおばあさんもここに連れてきてあげたいのだけど、足が悪くて…」と残念そうに言いました。バルバルさんは話を聞いて、「それなら私が行きましょう!」と、床屋がお休みの日におばあさんのところへ行きました。
どんなお客さんでもステキな髪形にするバルバルさん。出張床屋バルバルさんも大忙しです!!子どもたちの大好きな『バルバルさんシリーズ』の4作目です。今回のバルバルさんはなんと、助手のおさるさんと共にお店を飛び出し、出張床屋を始めるというお話です。
いつでも人の役に立ちたいという、働き者でやさしいバルバルさん。仕事をすることへの充実感と喜びが伝わってきます。また、思わずクスッと笑ってしまう、バルバルさんの生み出すセンス溢れる(!)髪形や、リズミカルに響くハサミの音にも注目してみてください★