2020年7月のえほんを紹介します
= 年少 =
『だれか いるみたい』
イチンノロブ・ガンバートル文 バーサンスレン・ボロルマー絵
「あれ?だれかいるみたい」のぞいてみると川の中で魚たちが元気に泳いでいます。お花畑のなかにも「あれあれ?だれかいるみたい」木の枝や山や空にも・・・動物たちがかくれています。動物たちが自然の中でかくれんぼうをしているみたい。モンゴル人夫妻の文と絵による絵本。豊かな自然が明るい色調で描かれています。ページをめくるごとに、川から空まで上へ上へと向かい、出てくる動物たちもいろいろ、数もいろいろ、お子さまとゆっくり、ていねいに味わってください。
= 年中 =
『わたしは せいか・ガブリエラ』
東郷聖美 さく・え
ボリビア人のお父さんと日本人のお母さんをもつ5歳の女の子、せいか・ガブリエラ。日本ではお買い物はスーパーマーケット、ボリビアでは市場、日本ではバナナはそのまま食べるけど、ボリビアでは焼いて食べるんだって。それぞれの国の生活や文化の違いをたくさん教えてくれます。ボリビアという国名を初めて聞く子どもたち!日本以外の国に出会い、目を丸くして驚き、ワクワクすることでしょう。左ページは日本語、右ページはボリビア語で書かれているので、外国の言葉にも親しめます。日本で当たり前のことも、国が違うとビックリすることがいっぱいあります。違いを受け入れ、認め合える大切な心が育っていってほしいと思います。
= 年長 =
『へらへらおじさん』
佐々木マキ
おうちからうれしい知らせの電話があったおじさん。へらへら笑いながら会社を出ました。 ところがその帰り道、竜巻にあったり、ワニに靴をとられたり、カンガルーボクサーにノックアウトされたりと、たくさんひどい目にあってしまいます。しかしおじさんは全然気にせず、へらへら笑っておうちに向かいます。いったい どんなうれしい知らせだったのでしょう? 現実ではありえないような災難が、おじさんに次々と襲いかかります。それでもおじさんはへらへら笑っています。ひどい目にあってもずっと笑顔のおじさん、よほどうれしい知らせだったのでしょう。それが何なのか?わくわくしながら読み進められます。コミカルでクスッと笑ってしまう場面ばかり、お子さんと楽しみながら読んでください。