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当園では、福音館書店の月刊絵本を使用しています。
それぞれの年齢の、成長や興味・関心を考慮した内容で構成されています。
ご家庭でも、どうぞ皆さんでお楽しみください♪



2023年2月のえほんを紹介します
= 年少 =
『のんびりマジマジ』
乾 栄里子 : 文       西村 敏雄 : 絵

アルマジロのマジマジはのんびり屋さん。
散歩中、クモに出遭ってビックリしたマジマジ。その拍子に、くるっと丸まってコロコロコロコローっと転がったマジマジは、穴に嵌って抜けられなくなってしまいました。
それでもマジマジは『しょうがない、しょうがない』と言いながら、誰かが気づいてくれるのをのんびり待ちます。
そうしているうち、背中がもぞもぞして来て、穴の中からもぐらくんがひょこり!
さぁマジマジは、無事穴から出られたのでしょうか??!


固い甲羅のイメージが強いアルマジロですが、お顔をよく見ると、くりくりお目々がおっとりとしていて、更にちょこちょこと歩く姿はとっても可愛らしいですね!
そんなアルマジロが主人公のこのお話。誰にも気づかれなくても『しょうがない、しょうがない』とのんびりなマジマジくんが、コロコロと転がったり、トコトコと散歩したりして行きます。
子どもたちにとってのお父さん・お母さんの存在のように、「どこかで誰かが絶対に自分のことを想ってくれている・助けてくれる」と信じられることで、マジマジくんの『しょうがない、しょうがない』という大らかな言葉が出て来るのかも知れませんね★

= 年中 =
『ひゃくえんだま どこへゆく?』
くら ささら : 文       たかはし ゆうじ : 絵

男の子がジュースを買おうと、100円玉を自動販売機に入れようとしたその瞬間。百円玉が落ちてしまいました。
100円玉はコロコロ転がり、トラックの上に乗ったり、カラスがくわえて飛んで行ったり、飛行船に乗ったり、海に沈んだり…しまいには南極に辿り着いてしまいます。
さてこの100円玉、その後どこまで行ってしまうのでしょうか?!


この絵本は、1枚の100円玉が様々な所を巡り巡って、再び男の子がジュースを買うためのお金となって戻って来る…という壮大なスケールのお話が、何とも素朴な語り口と絵によって描かれています。
まさに『金は天下のまわりもの』。私たちが常日頃使ってるお金も、たくさんの旅をして自分の元に辿り着いていると思うと、何だか楽しい気もちになりますね!

= 年長 =
『とうげのオイノ』
森元葉子 : 文     伊藤彰剛 : 絵

昔々のきたのむらの話。
いちろうの家族は田畑で作物を育てて暮らしていた。
ある日いちろうは、じいちゃんから『オイノいし』の話を聞いた。オイノは恐ろしい生きものだけれど、田畑を荒らす獣たちを退治してくれる『山の神様のお使い』であることを知った。
そんなある朝、いちろうは、裏山のほうからオイノの鳴き声を聞き、じいちゃんと一緒にしし穴を覗きに行った。すると2匹の子を連れたオイノが落ちて嵌っていた。じいちゃんはすぐに鉄砲を構えたが、誤ってしし穴に落ちた子を母オイノが助けようとしたのかも知れない、と考え、鉄砲を下ろして3匹を助けた。
秋になり、米や野菜が実り、収穫のお礼に『オイノいし』へ行く二人。今度は山の中で、人間も獣も殺してしまうという『ヤメエイヌ』に出会ってしまった。いちろうとじいちゃん、一体どうなってしまうのでしょうか…???


『オオカミ』と聞くと、皆さん恐いイメージを持たれるのではないでしょうか。しかしオオカミは、田畑を荒らす化物を退治してくれる『山の神様のお使い』・引いては『守り神』として、その昔、地域によっては祀られていたそうです。特に東北地方には、オオカミを「オイノ」とか「オイヌ」と呼んで祀っていた地域があるそうです。
しし穴の中に落ちて嵌ってしまっいたオイノ親子を助けた、いちろうとじいちゃん,そんな二人をヤメエイヌから守り助けてくれたオイノ… オオカミと人間がそれぞれの世界の掟を厳しく守りながらも、信じ合い心を通わせる、力強く美しい描写を味わわれてください。



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