2022年8月のえほんを紹介します
= 年少 =
『どっさり おやさい』
大川 久乃:ぶん 山本 久美子:え
こうくんはおやさい号を持って、お母さんと一緒に畑へ行きます。
畑でぐんぐん育つ夏野菜たち。どんどん穫っておやさい号をいっぱいにしよう!
葉っぱの裏側に隠れたきゅうり,ぽろぽろ穫れちゃうミニトマト,夏の陽を一心に浴びて暖かい、両手にずっしり大きなトマト,それからナスにピーマンに…
子どもが自分の手で収穫する喜びが、弾むような言葉と瑞々しい絵で描かれています。すみれぐみさん皆で決めて植えた夏野菜の苗。ナスにトマトにキュウリ,それからオクラやエダマメ・・・『おおきくな~れ!』と言いながら植えた苗には美味しそうな野菜がどんどん実り、収穫の時期を迎えています。
園では、子どもたちの『ちょきん!』との掛け声に合わせ、先生がハサミで切って穫っていますが、「どのくらい大きくなったのかな?」,「今日は何の野菜がどれくらい穫れたかな?」と、子どもたちもワクワクしています。
順番に持ち帰り、次の日の朝には『オクラ食べたよ!』等、自分たちの育てた野菜を美味しくいただいた喜びを伝えてくれます。
まだまだ沢山の収穫が予想されます。ドキドキしながら待っていてくださいね!★
= 年中 =
『ワニはなび』
淺ねじめ 正一:文 淺井 裕介:絵
ワニは夏の夜空をじっと見ていたので、疲れて眠ってしまいました。
花火の音で目を覚ましたワニは突然走り出し、河原にいた花火師さんに出会いました。
ワニにビックリした花火師さんは、手に持っていた火の付いた花火玉をポンッと離してしまい、その花火玉がなんとワニの口の中へ・・・!
果たしてワニと花火はどうなってしまうのでしょうか?!
すべての文が、ねじめ正一さん独特の『5・7・5』の俳句で書かれていて、ワニの様子が勢いよく、面白おかしく描かれています。
この俳句、声に出すとよりリズミカル且つコミカルに響き、聞いているだけでワニと一緒に気分が盛り上がります。
ぜひお子さんと一緒に声に出して読んでみてください。そして、夏の暑い夜を満喫されてください★
= 年長 =
『ひみつのえんそく きんいろのさばく』
くら さくら:文 木内 達朗:絵
雨が降り、楽しみにしていた遠足が中止になってしまったたかし。一人お留守番をしていると・・・『ぼくにのって、ぼくの国へ行きませんか?』と、ラクダが現れます。
たかしは、言われる通り、目を閉じてラクダの背に跨ります。そして目を開けると、そこには金色の砂漠が広がっているではありませんか。
水を飲んだり、お弁当を食べたり、金色の部屋の中で砂で遊んだりして、楽しい時間を過ごしたたかし。
お母さんが帰って来る時間になり、ラクダに乗って家へ戻ると・・・??!ラクダのコブの間に跨り、ギュっと目を閉じるたかし。風が強く吹いてきたり、砂が顔にあたったり・・・『一体僕は今どんな道を通っているのだろう・・・?』と、ワクワクして思わず目を開けたくなってしまいます。
また、砂漠で出会ったオアシスの水は甘酸っぱかったり、砂がいろいろな形に変身したりと、砂漠には不思議なことがたくさん。
どこまでも続く悠大な砂漠・・・シンと静かな秘密の遠足をたかしは一人満喫し、帰路につきます。