2024年8月のえほんを紹介します
= 年少 =
『なつの ふしぎな じゅうたん』
はらだ そのこ : さく
暑い夏の日、ねこのトト,あひるのルー,りすのチッチ,犬のペロは、パラソルの下で美味しいジュースを飲んで涼んでいました。
すると、くるくる丸めたじゅうたんを担いだ しろくまさんがやって来ました。
「それ、なーに?」…しろくまさんがじゅうたんを広げると… 中は真っ白!そしてなんと、雪が降って来たのです!「つめたくて気持ちいいな~」。
さらに、じゅうたんを裏返しすると、今度は青いじゅうたんです。さぁ青いじゅうたんは何に変身するでしょうか??!尋常でない暑さが続いています。この絵本に出て来る動物たちのように私たちも、日蔭に座って涼みながら、美味しいジュースをいただきたくなりますね!
そんな中、しろくまさんが持って来てくれたじゅうたんが、魔法がかかったように雪やプール,海などに変身し、「わーすご~い!!」…こんなじゅうたん、あったらいいですね!
厳しい暑さも吹き飛んでしまうような一冊です。
= 年中 =
『でんしゃにのって うみへいったよ』
岡本 雄司 : さく
電車が大好きな男の子。今日はお気に入りのコースで、家族と海へ。
カッコいい電車から、昔ながらの風情ある路面電車を乗り継いで、ついに海へ到着!
広い海を眺めながら家族で食べるおにぎり…格別です。
そして最後はモノレールに乗り、帰途につくのでした。
3つの路線でぐるーっとひと周り。これがぼくのお気に入りコース!!『乗り物が大好き!』『電車が大好き!』というお子さんも多いと思います。
3つの路線を乗り継いで一周すると、また自宅の最寄り駅に着くという面白い構成で、盛り上がるお子さんも多いのではないでしょうか。
また、車窓を流れる景色や街並みが細かく色鮮やかに描かれていて、まるで本当に電車に乗っているかのよう… 一緒に旅している気分になります。
皆さんもこの夏休み、お気に入りのコースを見つけて、家族みんなで『電車に乗る』のを目的に、ぶらりとお出掛けしてみてはいかがでしょうか★
= 年長 =
『 よなかの こうえん』
環ROY(ロイ) : ぶん MISSHISSHIPPI(ミシシッピ): え
だーれもいない夜中の公園,だーれも知らない夜中の公園…
ぱちりと目をあけ、まばたきひとつ,こっちでふたつ,あっちでみっつ…
すべり台にシーソー,ブランコ,砂場… 飛んだり跳ねたり回ったり。
とても静かに、そしてとても仲良く、そして大はしゃぎ。
…あ、そろそろ太陽の光が差し込んで来た… さぁどうしようか???前作『ようよう しょうてんがい(2020年12月号)』では、韻を踏んだリズミカルな文章で、にぎやかな商店街の様子を表現された環ROYさん。
今回は、人で溢れる商店街から一転、誰もいないはずの夜中の公園が舞台です。
子どもにとって親しみのある公園という場所ですが、誰もいないはずの夜中の公園も『怖いもの見たさ』でちょっと覗いてみたいですよね!
また、文章が太字と細字で表現されており、太字を強く読むと自然とリズムが生まれ、歌うように読めるそうです。
ぜひお子さんといっしょに声を出して読み、この不思議な世界を楽しまれてくださいね!