2022年11月のえほんを紹介します
= 年少 =
『ふりかけの かぜ』
ねじめ 正一 : 文 伊野 孝行 : 絵
ふりかけむらに ふりかけのかぜが ビュビューッと吹いた。すると、炊飯器をかついだおすもうさんたちがどんどんやって来た。そして、白米の入ったどんぶりを片手につぎのかぜをまっていると・・・
ふりかけのかぜがビュビューッと吹いて、おすもうさんたちは ふりかけごはんをもぐもぐ・もりもり!!あっという間にたいらげた。
いろいろな味のふりかけのかぜがビュビューッと吹いて、もぐもぐ・もくもく・もごもご・ペロリペロッ!とたいらげると、おすもうさんたちの体は・・・??!園の給食でも、白いご飯にふりかけをかけて食べるのが大好きな子どもたち。「ふりかけ、かけてください!」と、楽しみにしながら伝えてくれる姿は、まるでこのお話に出てくる、ふりかけご飯が大好きなおすもうさんたちのよう!
新米のおいしい季節です。炊き立てのホカホカの白米に、たまごのふりかけ,うめのふりかけ,わさびのふりかけ,オムライス味のふりかけ・・・等々いろいろな味のふりかけをかけて、モリモリ美味しく召し上がれ!
みんなもたくさん食べて大きくなぁれ!★
= 年中 =
『たこぼうの ツーリング』
尾崎 玄一郎 ・ 尾崎 由紀奈 : 作
たこのたこぼうのお父さんは かんばんや。今日もトン・テン・カン!とお仕事です。がしかし・・・おや・・・?今日作っているのは・・・???
出来上がったのはバイクに付いたサイドカー!さっそくお父さんと一緒にツーリングへ出発です!
夜の街を眼下に駆け抜けると、急カーブのくねくね道,コウモリだらけのトンネル,夜明け前の山道,海沿いへ出れば水平線から太陽が昇り・・・とにかくスリル満点です!
たこのたこぼう親子、いったいどこへ辿り着くのでしょう???
最初に絵本を手に取った時、力強い筆使いと色彩で描かれた表紙に、目を奪われたのではないでしょうか・・・???
また、バイクで風を切って走る疾走感や爽快感,スピード感,はたまた夜明け前の静けさ等も際立って感じられ、ページをめくる毎、物語に引き込まれていくことでしょう。
ハラハラ・ドキドキ、でもお父さんの愛情をタップリと感じることのできる一冊です★
= 年長 =
『きのみの ぼうけん』
作 : 田島 征三 撮影 : 酒井 敦 デザイン : 成瀬 慧
ある日、どんぐりの子どもたちは、木の下の世界を見るために木から飛び出しました。
のんびりのん,あわてんぼうてんてん,こわがりりんりん,のっぽのぽー,しっかりかりかり の5人のどんぐり兄弟は、畑や森・池を通り抜けると、突然現れる恐ろしいかいじゅうに遭遇します。
5人は一体どうなってしまうのでしょうか??!この絵本に登場する秋の木の実たちは、全て写真で表現されているので、「あっ!どこかで見たことあるかも!」「触ったことあるぞ?」と、読み進めていく中で気づくかも知れません。
また、いろいろな木の実たちが集合することで、新たな形に変身するという、見立て遊びにつながりそうな場面もたくさんあります。
個性豊かなどんぐり兄弟の、秋の大冒険です。皆さんもこの絵本を片手に、せひ、秋の自然散策に出掛けてみてはいかがでしょうか★