2025年2月のえほんを紹介します
= 年少 =
『あさの どうぶつえん』
藤島 由美 : さく
動物園の朝は早く、動物たちの朝ごはんを用意するところから始まります。
ペンギンはお魚,インコはひまわりの種,レッサーパンダは笹とリンゴ,カバは待ってましたとばかりに大きな口を開けて・・・動物たちは待ちに待った朝ごはんを夢中になって食べます。
まだかな?まだかな??とうろうろしていたパンダにも無事、朝ごはんが届き、いよいよ動物園の開園です!まるで動物園に行ったかのような気分で、動物たちが朝ごはんを食べる様子を楽しめる絵本です。
ペンギンは列をなして順番に,インコは嬉しさのあまり翼を大きく広げて,レッサーパンダは両手を上手に使って,そして最後はのんびりと味わうパンダ… どの動物も愛らしく、5月にみんなで行った動物公園への遠足を思い出しますね!また、野生動物としての本能を刺激して、餌を得る困難さを思い出させるなど、飼育員さんのご苦労や工夫も垣間見れます★
= 年中 =
『ともだち しりとり』
乾 栄里子 : 文 西村 敏雄 : 絵
しろくまが、ともだちとしりとりを始めました。まずは「しろくま・・・ま、ま、ま・・・まがつくの誰だろう・・・ま、ま、ま・・・」そして『まんとひひ!!』。お次は「ひ、ひ、ひ・・・ひがつくの誰だろう・・・ひ、ひ、ひ・・・』そして『ひょう!!』・・・
ともだち しろとりはどんどん続きますが、途中でまた『しろくま』に戻ってしまいそうになったり、『ん』から始まるともだち探しに悩んだり・・・果たして『ん』から始まるともだちは出て来るでしょうか???しりとりはいつでもどこでも出来る、楽しい言葉あそびです。ちょっとした待ち時間などにはもってこいですね!一度出てきた動物の名前をまた言いそうになったり、最後に『ん』のつく動物の名前を言いそうになったり、しりとりの難しさも感じられます。
ぜひこの機会にしりとり遊びを覚えて、おうちの方やおともだちと一緒に遊んでみてくださいね!
最後に出て来た『おんどり』の『り』から、更にともだちを探してみてください★
= 年長 =
『ハンガリーの昔話 ~ みっつのふえをもらった ヤーノシュ ~』
再話・絵 : 洞野 志保
昔あるところに、貧しい夫婦とその息子が暮らしていました。ある日、息子のヤーノシュは、仕事を探しに旅に出ました。
途中、困っているアリやカラスや魚を助け、お礼に「困った時に吹くとよい」と小さな笛をもらいます。そしてようやく高い山の上にある黄金の城に辿り着いたヤーノシュ。
城の王様は、ヤーノシュに無理難題を言いつけます。そこで、ヤーノシュはもらった笛を吹くことに…。果たしてヤーノシュは王様から言いつけられた難題を突破することができるのでしょうか???このお話は、ハンガリーの北部・東北部に住む、パローツ人というエスニックグループが語り継いだ民話だそうです。心優しいヤーノシュが動物たちを助け、お礼に不思議な笛をもらい、その笛の力で苦境を乗り越えていくというお話。読んだ後には、困っている人や動物への優しい気持ちがきっと湧いてくるのではないでしょうか。
アリに助けられたり、人間がカラスに変身したりと、摩訶不思議な東欧のお話です。幻想的で美しい絵と共にお楽しみください★