部屋で一人ぼっちの毛糸玉。
大好きなおばあさんを探しに、窓から外へころがります。ころり　ころころ　ころり　ころころ…。
よそ見をしていたら、おっと！池におっこちそうに！！
ほどけてだんだん小さくなっていく毛糸玉は、おばあさんの元へ無事辿り着けるのでしょうか？？？

ふわふわの毛糸が、小さくなりながらも大好きなおばあさんを探す姿がとてもかわいらしい作品です。
すすすすすん，へたり　へたん　へたり　へたん…など、軽快な擬音が小気味よく響き、更に物語にひき込まれていきます。
おばあさんが毛糸で作った帽子。これならいつもおばあさんと一緒にいられそうです。よかったね！★

静かな夜、けんちゃんとくみちゃんが騒いでいると「けっけさんが来るよ！」とお母さんに言われてしまいます。布団に入った二人は、「けっけさんってどんなのだろう？」と考え始めました。
「ねずみかなぁ」「へびかなぁ？？」「おばけかなぁ？？？」といつまでも寝ないで話をしている2人の後ろに、突然黒い影が近づいてきて…
黒い影は一体誰だったのでしょうか？？？

「早く寝ないとおばけが出るよ！」と、誰もが一度はお父さんお母さんから脅かされたことを思いだすのではないでしょうか。けんちゃん・くみちゃんと一緒に、いろいろな姿形のけっけさんを、おうちの方と考えてみるのも楽しいかも知れませんね。
布団に包まりお父さんとお母さんに見守られて安心して眠る姿に、私たちもホッとページを閉じられます。

「わたしは ゴリラ。」「きみは にんげんだね？」ゴリラは静かに語り始めます。
ゴリラと人間って似ているかな？…目や鼻，手など、体の一部分を比べて似ているか似ていないかを考えたり、ゴリラの家族について触れたりしながら、ゴリラの世界を知っていく絵本です。

この絵本の見どころは、阿部知暁さんが描く「ゴリラ」です。とうさんゴリラの銀色の毛の背中，顔や手のしわの一本一本，琥珀色の瞳…『本気ゴリラ』が存在感タップリに描かれています。
「ゴリラはどんなお顔？」「どこに住んでいるの？」「どんなゴリラがいるの？」…ゴリラとじっくりと向き合い、その思いを言葉にされた小風さんのゴリラのお話。どうぞお楽しみください★
読み終えた頃には、きっとゴリラに会いに行きたくなりますよ！