ある日バナナは、ヒョウのふりをして散歩に出掛けました。
そこへヒョウ好きのおじさんが現れて、ヒョウをつかまえようとします。
ヒョウ柄だけど、ヒョウのように走るのは速くない…
バナナはつかまえられそうになると、ツルンと皮が剥けたり、途中でみかんを食べて別の動物に変身したり…
はてさてバナナはおじさんにつかまってしまったのでしょうか？？？

『さんぽにいったバナナ』、このタイトルから、きっと皆さん、バナナが散歩をするお話だと思うでしょう。ところがなんと、バナナの斑点をヒョウ柄に見立て、ヒョウに変身したバナナのお話です。
ヒョウのふりをしているバナナと、それをつかまえようとするおじさんの掛け合い、おうちでも一緒に楽しんでください♪
みなさんはバナナの皮やミカンの皮、何に見立てますか？★

もちやさんから「もちをどろぼうに盗まれました！」と連絡を受けた、ねずみのおまわりさん。一目散にどろぼうを追いかけます。走ったり、泳いだり…　くたびれてしまったおまわりさんは、おもちで車を作ろうと考えます。車で追いかけて行くと、今度は火のついた網の上へ。『ぷく～～～！！』と車はどんどん膨らんで行きます。おまわりさんは無事どろぼうを捕まえることができるのでしょうか…？？？

子どもたちにとっても、おうちでお正月を過ごしたこの時季にぴったり！言葉の繰り返しが楽しめる絵本です。
ほんわかとした暖かみを感じる絵と、コメディのような面白さのあるストーリー展開。おもちが大好きな へんみあやかさんのデビュー作です。新たな一年の始まりと共に、明るく幸せな気持ちを運んでくれます★

『おしょうがつ　もちがはにつく　オニとワニ』…
子どもたちにとって恐い存在であろう“オニ”と“ワニ”が、それはそれは恐そうに、しかし仲良く美味しそうにおもちを食べているお正月。
このオニとワニを主役に、日本の年中行事が季節感たっぷりにユーモラスに描かれた本作。またタイトルの通り、全てのページが５・７・５の俳句のスタイルで書かれた“はいくえほん”です。俳句のリズムに乗って、恐いはずのオニとワニが、最後にはなんだかとってもチャーミングに思えて来ます。

“オニ”も“ワニ”も強面に書かれており、恐いはずなのですが、どの行事も体当たりで楽しんでいるダイナミックなオニとワニに、思わず笑ってしまう魅力的な一冊です。
また、年長ももぐみさんが作ったカルタの読み札と同じく、５・７・５のリズムが小気味よく響く絵本です。
お正月、豆撒き、雛祭り、花見、遠足、鯉のぼり、梅雨、天の川、海水浴、花火大会、餅つき、作物の収穫、七五三、クリスマス、年越し…　子どもたちにとっては大変愉快な、初めて出会う『歳時記』のような一冊かも知れません★