2020年9月のえほんを紹介します
= 年少 =
『じいじとぼく』
池谷陽子 さく
くまのじいじとぼくはとっても仲よし。森へ行き、木の椅子を作ったり、壊れた自転車を修理したり・・・2人は楽しい時間を過ごします。バケツ一杯のブルーベリーを摘んで今度はおいしいジャムづくり!そして、おやつの時間。じいじとぼくの楽しい1日を描いたお話です。 小さな子ぐまが、じいじのまねをしながらお手伝いをする姿が、とてもかわいらしく心温まります。作者の池谷さんはご自身のお孫さんをモデルに作られたそうです。おじいちゃん、おばあちゃんはいつも優しく、うれしそうにお話しを聞いてくれるから大好き!!お父さん、お母さんとまた違った特別な人。じいじとぼくのゆったりとした1日をごゆっくりお楽しみください。
= 年中 =
『つきの かがやく よる』
古内 ヨシ 作
月のかがやく夜、くまの子は父ちゃんと湖にさかな釣りに出かけました。「とうちゃん とうちゃん 釣れたよ!」はじめて釣れたさかなに、くまの子は大喜び。釣りを続けていると、今度は金色のコイと金色のワニが釣れました。そして最後に釣れたは・・・?「とうちゃん とうちゃんきてよかったね」くまの親子の、月の輝く、すこし特別な夜のお話です。最後に、釣った魚全部を怪獣に食べられてしまった親子ですが、「今夜はきれいな夜だった」と喜んで帰ります。大きな月が金色にかがやいていると、なんだかドキドキしますね。9月は十五夜、一段ときれいに見えることでしょう。ぜひお子さんと一緒に空を見上げ、なにか特別なことが起こるのでは・・・?と、想像をふくらませてみましょう。
= 年長 =
『こめつぶぼうや』
かなざわ めぐみ さく
人間の家に住みついた米粒ぐらいの小さな家族は、9月になると、みんなでお月見のお団子をこっそりいただきに出かけます。ところがその途中で・・・一番小さい「こめつぶぼうや」がこめびつの中に落ちてしまいました。こめつぶぼうやはどうにかして抜け出そうとあれやこれや考えました。さあて、ぶじに家族のもとに戻れるのでしょうか?小さな小さなこめつぶぼうやが大冒険するお話です。こんな小さな家族が自分の家にもすんでいたら・・・考えるとほっこりした気もちになりますね。読み終わった後、自分の家にもこめつぶぼうやがいるのかな?と、話し合ってみると楽しいかも・・・こめつぶぼうやの表情が場面場面でとてもかわいく、魅力的です。注目して読んでみてください。 もうじき幼稚園でも稲刈りをします。ひと粒ひと粒、こめつぶぼうやのように大切なのですね。