2025年5月のえほんを紹介します
= 年少 =
『かけっこ』
にご まりこ : さく
「きょうは かけっこをしよう!」と、いぬ,ねこ,ぶたなど9匹の動物が「いちについて よーい… どん!」の合図で走り出しました。上り坂やぬかるみ,向かい風,みずたまりなど、森の中は面白いところがたくさん!さぁ動物たちのゴールは一体どこなのでしょうか…!?「えっさか ほいさか のぼりざか」,「ほいほい しゅーっと くだりざか」など、語呂のよい文章で、読み終わった後も思わず口ずさんでしまいます。
動物たちの表情がとても豊かに描かれていて、その表情からは「気持ちよさそう」とか「少し苦しそう…」など、動物たちの気持ちが伝わってきます。でも、ゴールした動物たちの表情は・・・みんな楽しそうですよ!
すみれぐみのみんなも、園庭でいっぱい走りましょうね★
= 年中 =
『どろんこ どろっちょ』
さく : こさか まさみ え:はまぎし かなえ
はるくんが公園で どろだんごを作っています。しかし、なかなかじょうずに作ることができす、パカッとふたつに割れてしまいました。すると突然、どろの中から「どろどろ どろっちょ~」と どろっちょが飛び出して来て、どろだんご作りのヒントを教えてくれました。水を足したり、乾いた土を混ぜたり…。はるくんは何度も試しますが、やっぱりうまく作れません。しかし、その度にどろっちょが飛び出して来て作り方のヒントを教えてくれて、ついに丸いどろだんごが出来上がりました!最後に、乾いた白砂でどろだんごをこすると…!?子どもたちが大好きな「どろだんご作り」! 易しそうに見えて、実はとっても難しいのです。
今回はなんと“どろっちょ”という不思議な生き物が登場し、どろだんごの上手な作り方をたくさん教えてくれて、応援してくれます。この絵本を読んだら、きっと皆さんもどろだんごを作ってみたくなることでしょう!
幼稚園でもみんなでどろっちょの歌を歌いながら、どろだんご作りに挑戦しましょうね★
= 年長 =
『ひでの ひみつ』
菊池 日出夫 : さく
春の麦畑で、ひでは ひばりの巣を見つけます。3羽のひばりのひなが誰にも見つからずに無事でいられるよう、ひでは草で“わな”を作ります。
そして友だちのところへ向かうと、ヤギの親子と遊ぶみんな。しかし子ヤギは麦畑のほうへ走りだし…
さて、ひでは 無事ひばりのひなを守ることができるのでしょうか!?ここは私たちの住んでいる地域とは違い、山に囲まれた自然豊かなところ!広い畑や田んぼの中を、子どもたちは思いきり走ったり遊んだりしています。
麦畑でみつけた ひばりのひなを、誰にも見つからないよう一生懸命守る優しいひで。そんなひでの優しい姿は、まるで進級したばかりのももぐみさんが、ゆりぐみさん,すみれぐみさんにいろいろなことを優しく教えてあげている姿と重なります。
子どもたちが交わす言葉に、「~ずら」,「~っちょ」など、その土地(※このお話の舞台は作者菊池さんの出身地・長野県佐久地方のようです)の言葉(方言)が使われています。お子さんといっしょに声に出して読んでみるのも楽しいですね★