おおかみの兄弟,兄のジッタ と 弟のゼンスケは、大仏様を拝むために山から都に下りて来ました。
お茶屋さんで一休みしていると、具合の悪くなってしまった やまざるの一家 から、『代わりにきつねのお殿様の所に氷を届けてくれませんか…?』と頼まれます。引き受けた二人は急いで出発!
しかし道中、様々な困難が二人に降り掛かります。時には二人だけでは乗り越えられないことも…!
果たしてジッタとゼンスケ、氷が溶けないうちに、きつねのお殿様のお城に辿り着けるのでしょうか…???
どこかレトロな舞台設定、ジッタとゼンスケの珍道中です。
困っている人がいたら手を差し伸べる… 「てやんでぃ!」「お安い御用!」そんな古き良き江戸情緒が感じられる絵本です。
何故なら、作者は時代劇や落語好きな くら ささら さん,絵は数々の浮世絵を研究していらっしゃる くりはら たかし さん。そのタッチや構図が随所に表れているそうです。
困っている人たちに手を差し伸べたジッタとゼンスケは、途中自分たちが窮地に追いやられますが、今度は逆に助けてもらいます。
みんなが気持ち良く生きるためには昔は当たり前だった、助け合いの精神を思い出させられます。